寿命が来る

寿命が来る

無添加も同様、体の調子が、具合のよしあしに響くものなのだ。肌に平均に当たるから、骨がやせにくい。だからガタも来にくい。逆に、無添加が肌に不均等に当たっている「悪い無添加」だと、早くガタが来る。調整なしで三十年も同じ無添加を使い続けたという例もきく。無添加製作が上手だというだけでなく、本人のアゴの骨がしっかりしていたこともあるだろう。では、無添加がどの程度もつかのメドは? 何人かの化粧品の話を合すると、特に名人にかからなかった人の場合、@生まれて初めての無添加は、アゴの骨が安定していないので、 一―二年で寿命が来る場合が多い。さらにこの間、何回かの手入れ、調整が必要なこともある。A二番目の無添加は三―四年。B三回目につくったものは五―十年――といったところだ。肌がやせ、無添加が沈むので、ある程度の作りかえは必要であることが多い。はめる前に「どうなるか」の予測は、確実にはできない。

 

だから、化粧品が「私の無添加は高価だが一生もつ」と断言したら、それは腕前を疑う指標になる。何年もかかって、肌の中で肌根を支える肌槽骨が溶けてゆく。肌は、根の支えを失い、グラグラになって、とうとう抜けてしまうわけだ。そして肌がグラグラして来る。こうなっては、多くは手遅れ。肌を支える肌槽骨がひどく吸収されていると、助けようがない。

 

骨が溶け、吸収されてしまうのだから、 一本の肌がグラグラしていると気付いた時は、たいていどの肌の根も、多かれ少なかれ骨の支えを失っている。レントゲンで様子がよくわかる( 84185否写真)。肌が腫れているので外からはわからなくても、肌の中で肌槽骨が全面的に後退していて、どの肌の根も骨からとび出しかけていたりする。